先日ようやく巷で話題騒然の「とある飛空士への追憶」読了しました。
なんというかもうラノベって括りでまとめられるのがもったいないです。
主人公のストイックさや、絶望的な状況に追い込まれながらも
自身の経験と戦場で磨かれた神憑り的な直感を頼みに危機を乗り越えていく姿は
ディック・フランシスの一連の小説の主人公を彷彿とさせられますし、
また味方である筈の自軍のあまりの低俗さに対し
(それ故に次期皇妃の高潔さが引き立つわけですが)
敵軍のライバルの高潔さの比較描写などはブライアン・フリーマントル
初期傑作の「消されかけた男」を彷彿とさせられます。


久々に魂が熱くなるものに出会えた、という感じです。
現在続編?鋭意執筆中ということなので期待大ですね。