ビブリア古書堂の事件手帖XENOGLOSSIA

タイトルはフランさんの記事があまりにもツボったので拝借いたしました。


さて一月から始まったドラマ版ですが今週で三話終了しました。
三話見た分で簡単に感想述べるならば、まあおもしろいんじゃないのかな、と。
一般にはなじみの浅い古書をテーマに薀蓄も交えながら
今のところ一話完結型でまとまりよく進んでいるんではないかと思います。
古書の扱いがぞんざいだったり整合つかない点もあったりしますが、まあその辺り気にしない人はしないでしょうし気にする人は見なくなるでしょうからさして問題ないでしょう。
視聴率も二話、三話とさして乱高下ないようなのでいきなり打ち切りか、という事はなさそうな気もします。


あくまでも原作を読んだ事の無い人にしてみたら、ですが。


原作の要素を大雑把に二分するならば縦糸は「古書」になると思います。
今では絶版になった本、あるいは人づてに渡っていく本など様々ですが
そこに秘められた謎を解き明かしていくという流れが根底にあります。
それはドラマ版でも継承されているのでさほど違和感は感じません。
問題は横糸となる「キャラクター」ではないかと。
原作は非常にラノベ的に濃いキャラ造形が印象的であり
一例を挙げればヒロイン兼探偵役は外見が巨乳、メガネ、黒髪ロング、
内面は極度に人見知り(接客業に影響及ぼすほど)、古書に関することには饒舌に、深い洞察力、と
これでもかと記号を与えられているわけで受け手としては特徴を捉えやすくなります。
メイン、サブに関わらず多くの記号が与えられた魅力あるキャラ描写の横糸が
しっかりと縦糸に絡み合うことで世界観を表現していると思うのです。
ではこれがドラマ版ではどうかといえば、キャラの記号を悉く省いている、或いは変更しています。
省く或いは変更するならばそれを補う要素があればまだいいんですが
それすらないので見てるほうとしては話がスッカスカに思えてくるわけです。
主演の剛力さんの魅力をあえて挙げるならば明るさであったり笑顔であったりするんだと思うんですが
今作ではそれを抑えてミステリアスな雰囲気を出しているので
原作の記号を廃して演者の特性をオミットしてしまってはそりゃどうにもならんだろ、と思うわけです。
先のキャラをそのまま表現したらあまりにもあざといしありえない、との事で今回のような描写にしたのか、それはわかりません。
ただ原作既読の意見を見る限り擁護する声ないのが答えではないかと。


さてつらつらと感想述べたわけですが、まあまだ三話終わっただけなので評価下すのは早いのでしょう。
師匠の反応も知りたいんですが如何なもんでしょうねw