今日のゴッドハンド救命救世主伝説

ザクな方と共に強烈にプッシュしているスペリオール連載の『医龍』。



教授選を前にして、陰謀により瓦解の危機に瀕したバチスタチームを
自らの政治生命を断つことで救った加藤助教授。
だが、その後任の教授候補として現われたのはかつて朝田を陥れ医学会から半ば追放し、
現在、バチスタ論文で加藤と競っていた北日本大の霧島軍司であった。
絶望する加藤の前で朝田は『教授にはこの加藤がなる』と言い放った。



前回までのあらすじを簡潔に述べるとこんな感じ、と。
今週の話では朝田の持つ切り札が明らかになり戦況は絶望的なれど辛うじて光明が見えてきた展開になってきました。
恐らくはこの切り札を使って野口教授の不倶戴天の敵、祖父江教授を抱きこむのではないかと予想してます。
今月末には新刊の七巻が発売され、私的今年最高のエピソードも収録される予定なので
ますます目が離せなくなってきました。



さて、そんな熱い話の医龍ですが、最近どうもとあるマンガと中身がバッティングしてきている気がします。
お分かりの人もいると思いますがマガジンでただ今連載中の『ゴッドハンド輝』ですね。
まぁタイトルで思いっきりぶちまけているんで伏せてもなんともしてないんですが(笑



医龍』の世界は様々な欲望や権力闘争が跳梁跋扈する大学病院というシステムの中で
一人の医師の(封建的なシステムからすれば)常識外れな活動が全てを揺り動かしていく
いわば英雄譚といえるような話。
かたや『ゴッドハンド輝』は、医龍であれほど主人公・朝田や加藤教授を苦しめる
病院内の様々なしがらみと全く縁のない世界で、未熟な外科医である主人公が
一歩一歩成長していく少年マンガの王道ともいえるような話。



このに作品の因縁は意外と古く、『医龍』での第一回バチスタ手術が行われるよりも前、
主人公・真東輝の父親、真東光介は過去、アメリカでのエピソードで
心筋拡張の患者に対してあっさりとバチスタを敢行しています。
しかも以前論文で見た術式だ、という理由で。
加藤先生が成功率を高める為、あれだけ苦労しているというのにもう台無しです(笑



さて、まるっきり世界観も芸風も違う二作品ですがここ最近どうもネタが似てきた気がします。



まず先週の『ゴッドハンド輝』。
主人公の指導医である北見先生が訳あって他病院からの患者を受け持つ事となりますが
その患者が抱える病症はとある理由によって非常に難易度の高いものとなっており
並の医師であれば手を出す事すら出来ない状態を北見先生はイメージトレーニングを
繰り返す事によって脳内に極めて現実に近い状態の臓器をイメージすることができるようになりました。
で、そのシーンというのが『医龍』4巻、P.194と物凄く似てます。
それはもう笑えるほどに似てるんでビックリしたくらいです。



さて、一方今週の『医龍』。
北日本大において、論文の為に集められた患者であるがその状態の困難さから放置されていた患者を
受け持つことなった明真大付属病院、朝田率いるバチスタチーム。
カンファレンスでその患者のレントゲン写真を見た研修医・二階堂はその異様さに驚いた…

そのレントゲン写真に写っていたのは数千人から一万人に一人といわれる内臓の位置が全て逆、
完全内臓逆位という状態の患者でした。



勘のいい人はわかりましたね、『ゴッドハンド輝』のほうで問題となっていたのも
この完全内臓逆位の患者でした。
もうここまで噛み合うと、裏で何かあるんじゃないかと勘繰ってしまうほどです(笑



この難題を恐らくあっさりとクリアしてしまうであろう『ゴッドハンド輝』に対し『医龍』は全く先が読めません。
霧島軍司がただのシスコン兄貴の地位に貶められていた状態から復帰したのですら驚きだったのに
まさか病院内人事にまで関ってくるとは想像すらしてなかったくらいだし。



今後、この二作品がどうネタを共有するか(ぉ)楽しみになってきたところで今日のところは締め、と。