俺と真壁の差は、持っている物差しの差だ。
俺はセンチメートル単位の物差ししか持っていない。
しかし真壁は、おそらくミクロン単位まで正確に測れるものを持っている。
冷静に扱うという前提であれば、物差しの精度の差は限りなく大きい。
もしも14・92センチで何かに衝突するとわかっているとすれば、
自分は14センチで回避しなければいけないのに
真壁は14・91センチまで踏みとどまれるということなのだから。

林亮介迷宮街クロニクル3夜明け前に闇深く』ソフトバンククリエイティブ株式会社、2009年、 p.171

イージーからなかなか進めない自分とルナシューターとの違いはなんなのだろうかと思っていましたが
この箇所を読んで今まで自分が行き詰っていた点が物の見事に解きほぐされた感じがしました。
弾幕をギリギリで回避できるだけではなく避ける道を的確に見つけその最良のルートを辿ることが
出来る精度が彼我の違いなんだろうなぁ、と。
はて、これは練習することで精度を高めることができるのでしょうか?難しいところですねw