今年の年賀状 完全無修正版


諸君 私は正月が好きだ
諸君 私は正月が好きだ
諸君 私は正月が大好きだ


おせちが好きだ
お年玉が好きだ
お参りが好きだ
門松が好きだ
鏡餅が好きだ
注連縄が好きだ
お雑煮が好きだ
駅伝が好きだ
初日の出が好きだ


神社で 街道で
自宅で 実家で
知人宅で 外出先で
海上で 空中で
日本で 海外で


この地上で行われるありとあらゆる正月行動が大好きだ


行列を組んだ参拝客の賽銭一斉発射が歓声と共に賽銭箱に投げ込まれるのが好きだ
空中高く放り上げられたお金が自重でばらばらと舞散る時など心がおどる


繰り手の操る獅子舞の口がガチガチ鳴るのが好きだ
『ヤングマスター』や『獅王争覇』の獅子舞が日本のそれと違うと教えた時など胸がすくような気持ちだった


入り口に群がる客が福袋を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の客が既に配り終えているのに何度も何度もレジに向かう様など感動すら覚える


注連縄を玄関に吊るし上げていく様などはもうたまらない
正月明けに私の振り下ろした手の平の中で金切り声をあげるように引き剥がされるのも最高だ


参拝客達が小銭を出して引いた御神籤がことごとく小吉、凶だった時など絶頂すら覚える


英米の風習に倣ったおかげで正月から仕事するのが好きだ
元旦から営業するショッピングセンターのせいで平日並みに仕事するのは屈辱の極みだ


諸君 私は正月を地獄の様な正月を望んでいる
諸君 私に賀状を出される数少ない戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?


更なる正月を望むか?
情け容赦のない糞の様な正月を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な正月を望むか?


『正月! 正月! 正月!』


よろしい ならば正月だ


我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い不景気の底で十数年もの間堪え続けてきた我々にただの正月ではもはや足りない!!


大正月を!!
一心不乱の大正月を!!


我らはただの一市民 一般大衆に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる


我々が忘却の彼方へと追いやり眠りこけている風習を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出そう
連中に名古屋の雑煮の味を思い出させてやる
連中に我々の雪駄の音を思い出させてやる


天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人のリーマンの戦闘団で
三が日を燃やし尽くしてやる


目標名古屋駅大名古屋ビルヂング上空!!


2006年”今年の干支は戌”作戦 状況を開始せよ